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[C20サミット 初日] 開幕!〜「東京民主主義フォーラム宣言」を採択

2019年4月21日

世界40か国から300名以上のCSO関係者が一堂に

4月21日、世界各国の市民社会組織(CSO)代表が集まり、地球規模の課題について議論する「C20サミット 2019」((以下、「C20」)が聖心グローバルプラザ(東京都渋谷区)にて開幕しました。

日本で初めて開催される「C20」には、世界39か国から300名以上のCSO関係者が集まりました。21日より3日間にわたり、反腐敗、教育、環境・エネルギー、ジェンダー、保健、国際財政構造、インフラ、労働・ビジネスと人権、CSOのあり方、貿易と投資などの幅広い、世界的な課題について、議論を行うものです。

C20の運営を担当する「2019 G20サミット市民社会プラットフォーム」は、開催国の市民社会としての責任を果たすために設立されたもので、71団体(2019年4月現在)が参加しています。前回の開催国であるアルゼンチンや2020年の開催国であるサウジアラビアの市民社会をはじめ、世界の市民社会と連携しながら市民社会や地域の課題に取り組む人々の声を「政策提言」としてG20に届けます。

「東京民主主義フォーラム」が開催

会議初日となった21日は、C20の一環として、平和・人権・民主的ガバナンスなどを議論する「東京民主主義フォーラム(Tokyo Democracy Forum)」が開催されました。SDGゴール16「平和と公正」を軸に、市民社会にとっての透明性の意義、腐敗と民主的ガバナンス、ジェンダー、科学・技術と市民社会の関係などについて、全体会と計7つの分科会を通して議論しました。

 フォーラムの冒頭、C20サミットの議長を務める岩附由香(認定法人ACE代表)より開会の挨拶がありました。

「今日ここに私たちがいるのは、世界をより良くしたい、そして私たちならそれができるということを信じているからです。G20は世界に大きな影響力を持っているため、そのプロセスに関わっていくことも市民社会組織が果たせる役割のひとつでしょう。C20サミットに先立ち、G20議長である安倍首相に政策提言書を手渡してきました。市民社会からの提言を伝えたところ、『拡大する格差を懸念している。合意できる課題について取り組んでいきたい』との返答がありました。」

続いて、「なぜ透明性は民主的ガバナンスにとってこれほど重要なのか?」をテーマに、C20の運営委員の一人である韓国のアンセルモ・リー氏(アジア開発連盟シニアアドバイザーを進行役とする全体会が開催されました。透明性の問題に取り組む国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」のアドボカシーコーディネーターであるマリア・エミリア・ベラザテーギ氏による基調講演と、経団連SDGs推進室の長谷川恵美子氏、ケニアSDGsフォーラムにキャサリン・ニャンブラ氏、Voice Up Japan創設者の山本和奈氏を迎えたパネルディスカッションが行われました。

その後、4つの分科会、昼食休憩をはさみ、午後には3つの分科会が開催されました。分科会ではそれぞれ活発な議論がなされ、質疑応答ではたくさんの挙手があるなど、参加者の各議題に対する関心の高さが伺えました。また、分科会終了後もその場にとどまって、部屋の各所で議論を継続する参加者の姿が多く見受けられました。

プログラムの最後に、本日の締めくくりとして閉会式が行われました。まず各分科会の代表者より、それぞれで議論された内容の総括が発表されました。

これらの発表を受けて、参加者からは

「ローカルとグローバルのふたつの層の相互関係から、解決策を導くことが重要」

「実り多いディスカッションができ、私にとって新たな経験となった」

などの感想が出されました。

閉会式にて「東京民主主義フォーラム宣言」を採択

会議最後には、「東京民主主義フォーラム宣言」の採択に入り、宣言文と提言が読み上げられました。これらの内容から漏れている点については、今後意見を募ることを前提とした賛同が求められると、会場の参加者からは大きな拍手が起こり、「東京民主主義フォーラム宣言」は採択されました。

東京民主主義フォーラム宣言(内容要約)

戦後最大の人道危機といわれる状況に陥っている現代。世界では、抑圧的な政府が増え、平和や人権が脅かされ、これまで築いてきた民主主義や市民の権利が脅かされる状況が世界各地で生じています。科学技術イノベーションやデジタル化も、使い方を間違えれば、監視社会を強化することになりかねません。

持続可能な開発目標(SDGs)のゴール16は、平和的で包摂的な社会を実現し、すべての人々に司法アクセスを提供し、全てのレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築することを掲げています。「ゴール16」は、子どもに対する暴力、ジェンダー差別に基づく暴力を含む、暴力や組織犯罪、腐敗、汚職をなくし、平和を守り、民主主義、透明性、包摂性、説明責任、法治主義、ジェンダー平等といった、国際社会の共通の価値観を守り育て定着させることを目指しています。科学技術イノベーションやデジタル経済といった新しい課題に取り組むうえでも、この価値観は重要です。

G20は今こそ、「SDGゴール16」の実現に取り組む必要があります。

続いて、黒田かをり氏(一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク代表理事)より、日本の市民社会としての提起がありました。日本でもSDGsは特に民間部門において浸透してきていますが、人権の普及については遅れており、独立した人権機関がないという問題点が挙げられました。そして「日本でC20サミットが開催されたことは、日本の市民社会にとって非常に有意義で、今後みんなで議論をしていく自信が持てました」と結びました。

最後に、東京民主主義フォーラムの共催者であるアジア開発連盟(ADA)およびアジア民主主義ネットワーク(ADN)から挨拶があり、初日のプログラムがすべて終了しました。

C20サミットは、会場を虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区)に移し、22日(月)・23日(火)にも開催され、G20サミットの議論を準備している「シェルパトラック」および「財務トラック」とのハイレベル対話が予定されています。

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